アトピー性皮膚炎(Atopic Dermatitis: AD)とは、皮膚角層のバリアー障害によって持続的なアレルゲンの皮膚への進入が繰り返され、最終的にアレルギー感作が成立して発症する病気と考えられています(図1)。
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バリアー障害には、フィラグリン遺伝子欠損が有名ですが、それ以外の原因も見つかってきています。単なる冬の乾燥さえもその原因になり得るのです。
ですから、生後早期より皮膚バリア機能の改善のために
保湿治療を開始することは、アトピー性皮膚炎を予防するために非常に大切です。
例えアトピー性皮膚炎を発症したとしても、アレルゲン進入における炎症を早期にかつ迅速に抑える薬(ステロイド、タクロリムスなど)を使用することで、アトピー性皮膚炎の長期寛解から治癒に導くことが可能になります。