苺状血管腫は、下写真のように表面顆粒状(ぶつぶつとした)鮮紅色で、正に苺のような外観を呈する血管腫です。
生後1歳までに急速に増大していきます。
自然消退傾向があるため、治療しないで経過観察する「wait and see policy」が一般的であり、10歳頃までには、90%が消退するとされています。
しかし、消退後にすべてが健常な皮膚になるわけではありません。4割程度は、萎縮性の皮膚や毛細血管拡張が残るとされています。
治療法は、①wait and see policy、②
色素レーザー治療、③ステロイド局所注射や全身投与、④プロプラノール全身投与があります。
色素レーザー治療
特に、局面型の苺状血管腫に効果が高く、半年以内にかなり改善します。
また、早期に行うことで、腫瘤型への増殖変化を抑えて、結果的に皮膚の萎縮性変化を避けるとができます。